大阪の激安スーパー玉出で、謎の丼ぶり弁当「天下茶屋丼」を発見した。
正直言って、実際の見た目はそれほど美味しそうには見えない。だけど「天下茶屋」という地名を冠されると、一度は食べてみなければ、と思ってしまう。この丼には一体、どういう天下茶屋性があるのかが気になるのだ。
実際食べてみると、天下茶屋丼の天下茶屋性を理解する以前に、結局どういう丼ぶりなのかということを説明するのが難しい。まず、とにかくいろんな天ぷらが入っているようだ。(”いるよう”というのは実際、どんな天ぷらが入っているのかよくわからないのだ)
少なくとも僕が認識できたものでは、紅生姜、イカ、レンコン、ちくわ、である。しかしこれもあっているのかどうかはわからないし、あるいは他にも入っているものがあったはずだ。さらにそこに卵とじと、あんかけがかけられている。これも、おそらくそうだろう、という感じで、よくわからない。親子丼風のような感じもするし、中華丼風のような感じもする。さながら天丼の亜流ともいえるかもしれない。
いずれにしてもあらゆる要素が含まれていて、複雑な種類の類であることは間違いない。
最初は、この値段だからまずくても文句は言えないなと思ったのだけれど、これがなかなか美味しかった。
あらゆるものが複雑にからまっているのだけれど、それらがお互いに邪魔をしているという感じがない。結局、この天下茶屋丼から、いかなる天下茶屋性を見出せばいいのか、僕には決定的な要素を見つけ出すことができなかった。
だけどこの複雑性こそが「天下茶屋丼」なのでは、という感じがしてくるから不思議だ。
スーパー玉出天下茶屋店